TOPNIKE OLD SWOOSH|4|101112
All Smiles


adidas COUNTRY VS nike CHELAN

vs_country
 シェランといえば思い出したくなくても思い出してしまう一つのシューズがあります。
そうそれは皆さんご存知adidasカントリー。歴史も値段も人気も一流のこのカントリーにNIKEのとった行動はなんと『そっくりなシューズをNIKEで作る』という大胆な行動でした。しかも台湾で作り敢えて価格を安くしNIKEでは廉価版の扱い。それは『NIKEではadidasよりも同じものを安く売っています』という戦略なのか、それとも『adidasが高くて買えない方はNIKEをチョイスしてください』なのか理由は不明。しかし明らかに意識しているのはこの2足を比べた写真を見ても一目瞭然です。しかもNIKEの方はこのシューズのナイロン版のヒット廉価商品オセアニアも販売し、こちらは3まで出るほどの人気シューズにまで上りつめました。

 さてこの比較シューズ、あくまで個人のコレクションページなので写真の2足の時代がピッタリ合っていないところから何ともいえない部分はありますが、カントリーの方は70年代初期〜中期のもので、ヒールカウンターから定番の三本ラインまでフェルト地を使っています。フェルト地を使ったカントリーをさらに細かく分けると、これより古いカントリー(最初期モデル)になると履き口が白ではなく緑色になり、これより後になるとアウトソールにadidasマークが付く事からディティール的には初期の中でもセカンドモデルと呼ばれているシューズになります。
一方シェランは筆記体からブロック体に変わったばかりの78年位。1stモデルには筆記体で縦NIKEのないバージョンも存在しますのでシェランの中でも後期モデルになります。そんな時代のずれもありますがアウトソールも見ての通り飴ゴム仕様へリンボーンソールとそっくりで、勿論この時代になるとカントリーのグリーン部分もフェルト地から通常の生地に変わっている頃なので二つ並べても笑ってしまう程よく似ている事が分かります。


 しかしこの2足を同時に手に取ってみた時とうとうその相違点を発見する事が出来ました。なんと一番の違いは『見た目』ではなかったのです。
それはシューズ自体の重さでした。
 この時代になるとシューズの軽量化にも多少目が向けられてき始めた頃ですが『見た目』と『価格』を重視した結果、目に見えないところまでは行き届いてなかったのです。実際どの位重さが違うのか大変興味があった為、両者をきちんと量ってみる事にしました。但しこの初期カントリーのソールは多少硬化し始めている事もあってサイズの割にやけに軽かったので(参考*size11/320g)その後のアディダスマークがアウトソールに入ったフランスメイドのカントリーと比較してみる事にしました。その結果…
カントリー(*size8〜81/2)…322g〜330g/シェラン(*size9)412g
何と実に80g近くシェランの方が重かったのです。
 やはりこの辺りからみてもカントリーの強さが伺えます。 NIKEもここまで見た目にこだわり『NIKEカントリー』を作りたかったのであれば本家の格好良さの重点でもあるグリーンをもう少し濃い色にしても良かったんじゃないかと細かいところをツッコミしながらこのシューズの比較をしめたいと思います。
カントリーはカントリー、シェランはシェランなのでこれでいいにでしょうがね。ただこのシェラン、NIKEも流石に地味な売り方をしていてカナダ限定で売られていたそうです。 よって中々市場には出てこない数少ないシューズといえます。
adidas COUNTRY
country
nike CHELAN
chelan
countrysole ccountryside chelansole chelanback
adidasマークがまだ入らないヘリンボーンソール。2nd以前のディティール。 グリーンの部分はまだフェルト地になっている。3rd以前のディティール。 カントリーと同じ様な飴ゴムヘリンボーンソール。オセアニア等とほぼ同形。 前期の物は縦NIKEが入っていない。カントリーに比べて全体的にグリーン部は明るい。





borrowed CHELAN by "moc.".Tanks!!
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