TOPNIKE OLD SWOOSH|10|1112
All Smiles


MESH DICTIONARY
足への放熱性をアップさせる為に通気性等様々な工夫がされスニーカー界に革命を起こしたメッシュ素材。ひとくくりに「メッシュスニーカー」とされがちですが、実はモデルによって様々な種類が存在しているのです。
ここでは生産国や年代を見ると共にメッシュシューズモデルをいくつか紹介してみたいと思います。

Here is a MESH's HISTORY
LD-V
LD-V
1978年米国製

LD-1000Vの途中からこのメッシュ形状が使われていますが、ここまでくるとかなり完成されています。細かく編まれた糸がまるで一本の太い糸を作るようにがっちり固定されていて、その太い糸が編まれているという表現よりも模様を描いているといった感じでしょうか。
どことなく大量生産に都合の良い合理的なイメージを匂わせています。
BERMUDA
BERMUDA
1979年米国製

ナイロンアッパーとの組み合わせシューズという事で、通気孔を目立たせない配慮からかまた新しいメッシュパターンが生まれました。多少目を離して見てみると波を描いているようにも見えるこのメッシュは、今までと違いメッシュ特有の突起物に引っかけやすい弱点が克服されています。
VEGAS
VEGAS
1979年製台湾製

多少硬さはありますが、その分頑丈に編みこまれているのが特徴です。メッシュなのに触るとつるつるしてる印象で、他のメッシュシューズと違いアッパーがナイロン同様変形しやすい材質です。
しかも裏地にもメッシュが使われていて通気性も抜群ですが、やはり重厚なイメージでシューズ自体が重い印象になるのはいなめません。
MEADOW
MEADOW
1980年台湾製

細かいメッシュはLD-1000等の編み目と似ていますが、触るとナイロン地のように引っ掛かるような印象はなく中々出来が良いです。
LD-1000ほど「たま」がある訳でもないのではっきりとは言えませんが、履きこんでも「毛羽立ち」が少なそうな感じがしてメッシュの短所が極力少なく仕上がっているレベルの高い完成度といった印象です。
CHALLENGER
CHALLENGER
1980年米国製

バミューダ同様メッシュ素材を同じ様にナイロン素材とツートンで使っているこのチャレンジャーもメッシュのパターンはバミューダと一緒です。時代が新しいものになればなる程全ての面で当然『良い物』に進化していきますが、チープな昔らしさがビンテージの醍醐味でもあるのでこのメッシュパターンは個人的にあまり好きではありません。
でも又数年経つと格好よく見えてくるんだろうなぁ。
MVP MESH
MVP MESH
1974年日本製

NIKEシューズの中では初のメッシュシューズとなる素材に使われていたのがこのコットンメッシュです。コットン糸を鎖状に編みこんだものをまるでマス目でも描くかのようにさらに粗めに編みんで仕上げ、その模様で独特な風貌をもたらしています。遠目では丁度きしめんのような平太麺を丁寧に編みこんだ雰囲気でしょうか。
MVP(バスケットボール)アストログラバ(フットボール)、マイナーチェンジ後のグレコ(レスリング)などランニングシューズというより多目的スポーツに使われていたのが特徴的です。
LD-1000
LD-1000
1975年日本製

NIKEランニングシューズ初のメッシュ素材がかの有名なこのLD-1000です。当初はワッフルトレーナーのプロトモデルとして発表されたようですが、このかなり小さなひし形状に編みこまれているメッシュは通気性にも優れていて本気感がひしひしと伝わり、流石日本製と云わんばかりのキメの細かさです。
ただスニーカーの作り上、足の指先を補強するようなガードがLD-1000にはない為、内側から指先で押してしまい角を作ってしまう事から破れるまではいかなくとも毛羽立ってきているものも数多く見られます。皮肉にもこのメッシュのキメの細かさがさらに症状を悪化させているようです。
FRANCHISE
FRANCHISE
1976年日本製

日本製メッシュシューズはさらに進化をしていきます。今までのメッシュシューズはナイロンシューズ同様、インナーには裏地に布が使われていました。確かにナイロンよりはかなり通気性はいいののですが、このフランチャイズ(後のバージニア)でかなり大胆な挑戦をしてみたのです。
なんとインナーに殆ど布地を使わずキメの細かいメッシュを使用し表面には多少粗めのメッシュとニ層メッシュ構造。風を通しまくりな上、意外に頑丈なシューズが完成しました。足の中に直接日光が当たる本当の意味でのメッシュシューズが誕生したわけです。
LD-1000V
LD-1000V
1977年米国製

あまり知られてないようですがLD-1000が日本製であった為、USA製のメッシュシューズモデルの初となるのがこのLD-1000Vです。作り出しは当然品質改善等がある為、細かく分けると二種類のメッシュが存在します。こちらはその前期型のメッシュで薄くてキメの細かいメッシュの下地と布のインナーで下地を固めつつアッパーのメッシュは一本糸のメッシュですごくチープな編み方をしています。
ちなみに後期のものはそのままLD-Vで使われているメッシュです。
COROLADO
COROLADO
1977年米国製

LD-1000V同様現存数が中々少ない為に確実な事は言えませんが、どうやらLD-1000Vの後にコロラドが作られたようです。っというのも前期のLD-1000Vのメッシュパターンのコロラドを見た記憶がないのです。このモデルもLD-1000Vの後期やLD-Vと同じパターンのメッシュを使用しています。
MESHES
APPEARANCE

<<BACK PAGE TOP NEXT>>

Copyright(c) SINCE 2005 All Smiles, Inc. All rights reserved.