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All Smiles

フライトウェット
FLYTE WET

ナイトトラック
NIGHTTRAK

アストログラバ(1stモデル)
ASTRO GRABBER
1st MODEL

アストログラバ(2ndモデル)
ASTRO GRABBER
2nd MODEL
ブルインと同じアッパーの形状を持ったこのフライトウエットは自分と同じ年令でもあるのですごく親しみがあるシューズです。
しかもブルインとはまた違うあめゴムソールを装着していてディティール的にも新鮮です。フライトはこの他にもホワイトレザーやスエードといった商品も展開していますが、とにかくどれも市場で見ることは全くないと言っていいほど殆ど見掛けません。
そんな中フライトらしいというかフライトにしか見られないルックスがこの水に濡れた様なカラーのフライトウエットです。とにかく存在感のある上品な派手さ、歴史の深さ、有名な割に激レアというビンテージシューズ好きからしたらたまらない魅力を持っているシューズで自分も大好きです。
この頃のタブは筆記体にRマークがまだ付いていなくいわゆるNIKE初期のシューズですが、完成されたこの見た目は古さを感じずむしろお洒落にも見えます。
このシューズも何度かショップ等で発見しましたが(特に三軒茶屋のショップでは何故か二〜三度売ってました。)とにかく自分には小さ過ぎるか大き過ぎるサイズばかりで中々巡り会えませんでした。そんな中やっとマイサイズで手に入れた貴重なシューズです。このシューズまで手を出している方は入手も簡単ではないので、友人から「マニア」とか「病気」とか言われる様なところまでいってる人間になってる方でしょう(笑)。私もそんな一人です。
まず始めに『このシューズには気をつけろ!』というところからスタートですね。何でかと言うとね、自分もピカピカの極上ユーズドで買ったんですが普通に履いて普通に靴箱にしまっておいてただけでご覧の通りどんどん劣化していくんです。やっぱりラメのコーティングは長期保存には向かないんでしょうね。アッパーははげてきて肌色になっていくわ、ソールは煙草踏むと黒く溶けるはで正直実用向きじゃないですもん。(煙草踏む自分も自分ですが)だからネットとかでピカピカしてるのを見ると、よくまぁちゃんと保存してるなぁと感心しますよ。まぁ自分の場合はとにかく履いて楽しむ方なんで、これは鑑賞して楽しむ方向きかなと。しかも湿気の少ない所に置いたりとかきちんと管理しないとね。ただでさえ劣化の激しいアメリカ製シューズなんで。
ところでこのシューズ購入先は三軒茶屋のショップなんですが、あのブームの時代にかなり安く手に入れました。当時は情報も乏しくただでさえかなりレアスニーカーとして有名だったんで通常はかなり高値で取引されてたんですが、そのショップときたらなんと何十足も在庫があって一日だけナイトトラックに限り一足三万円でOKという紙が貼ってあったんです。店員に声をかけると裏からビニールの袋にナイトトラックがどっさり。まるでウルトラマン人形マニア…いや大漁にとれたサンマを漁師が網から出してる姿を見ているようで未だにこの目に焼き付いています。
Michael Jacksonが履いてたというこのダンスシューズ、今ではLD-1000やオレゴンワッフル同様、実は結構数があるシューズとしてバレてきまして随分お求め易い金額に落ち着きました。
コットンで荒めに編みこまれているメッシュアッパー、ざっくりハードに切り取られたワッフルソールを大胆に装着したこのシューズはNIKE初のフットボールシューズです。
陸上競技は基本的にアッパーに直接衝撃がある為、通気性や軽さを重視すればOKなのでしょうが、足を踏まれたりする可能性の高いスポーツはそうはいきません。『外傷からの耐久性』についても考慮したのかキメの細かいメッシュよりも破れにくいこの形が開発されたのかもしれません。事実この手法は翌年発売のバスケットボールシューズ『MVP』にも使用されました。あらゆるスポーツにはあらゆるシューズを用意するそんなスポーツ界の精神の一角が見えた気がする面白いディティールの一つですよね。
それにしても芝生や路面はもとより人工芝でも対応してしまうこのワッフルソールは本当にNIKEを支えていた事がよく分かりますよね。 今思えばNIKEからしたらOnitsukaとビジネスを共にしてた時代に思い付かなくて本当に良かったディティールの一つといえるでしょう。 とにかく初期のNIKEはこのワッフルソール様様です。 ちなみにこのアストログラバたまにスウッシュが白いスエードのものも存在します。そえは多分スウッシュを各自チームカラー等好きな色に塗れる様に作られていたのではないかと推測できます。
実はしばらく気付きませんでしたよ。このアストログラバに二つの顔がある事を。
そうです。隣に紹介したのがこのシューズの1stモデルで、こちらは2ndモデルになります。
これについての詳しい事はOLD NIKE SCHOOL ページにも取り上げたのでそちらの方を見てもらう事にして、こちらではもっと個人的なお話をしてみたいと思います。
初めてこのシューズを手にした時、実はさらに後期のフットボールシューズモデル『99(ナインティーナイン)』のメッシュバージョンじゃないかとかなり悩みました。よくNIKEは初期モデルのディティールを引きずった試作品も作っているのでアストログラバに似たバージョンを始めに作ったんじゃないかと。
ただし、『99(ナインティーナイン)』の日本製モデルは存在しないんですねぇ。しかもこのモデルのソールもワッフルソールをざっくりカッティングした古い作りをしているのでアストログラバの後期型じゃないかと段々思うようになってきました。
するとこの後期型を普通にアストログラバの名で紹介している記事等を見つけまして『やっぱり!』と思い晴れてこいつはアストログラバの名称を受け継ぐ事になりました。自分の中でもね。 そしてその事を当HPで書いた訳ですが、その後我ページのBBSでもお世話になっているsmits様から当時のカタログの写真を投稿して頂き、両モデルとも「アストログラバ」という名で紹介されていたので完全に証明された訳です。(smits様その節はありがとうございました。)このようにこうして歴史を掘るのも古いものをコレクションする楽しみの一つでもありますw。
ちなみに前期の方が有名な形なのでこいつが市場にでると『99(ナインティーナイン)メッシュ』はもとより下手したら『ワッフルレーサーメッシュ』なんて紹介される場合もありそうです。ちなみに数だけみると1stモデルに比べこちらの方が数は少ない印象です。

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